ParaDraw 基本 1-3 〜とりあえず簡単な絵を描いてみる〜


これまでに紹介したツールを使用し、練習を兼ねて簡単な絵を描いてみます。

ParaDraw を起動させ、「ファイル(F)」から、「キャンバスのプロパティ(P)」を選択します。
[キャンバスのプロパティ画像]

「サイズ」で、幅と高さを 320 * 320 に設定します。

「背景色」では、ParaDraw 上でのキャンバスの背景色を設定できます。
あくまで ParaDraw で絵を描いている際の背景色です。pdr を ParaFla! に取り込んだときにその背景色になる訳ではありません。
pdr はここでの背景色の設定にかかわらず、図形を描いていない部分は ParaFla! に取り込んだときに透明になります。

また、「グリッド」の幅と高さを 5 * 5 に設定しておきましょう。後々便利になります。

「OK」を押してプロパティを閉じたら、いよいよ作成開始です。
まず、「\(直線ツール)」で、直線を引きます。
直線ツールにするには、[直線ツール]のボタンを1度だけ押してください。2回押すと、曲線モードになってしまいます。

[直線を引く]

真ん中よりも少し下に引きます。

直線がうまく引けない場合…
「Grid」(グリッド)と「吸」(吸着)という2つの機能を使うと、直線が引きやすくなります。
「グリッドを表示」、「グリッドに吸着」の2つの機能を使うには、
それぞれ[グリッドを表示/吸着]の2つのボタンを押します。
「グリッド」はキャンバス上に区画を表示する機能で、「吸着」はカーソルがグリッドに吸着されるようになる機能です。
吸着が必要ないときは「吸着」をオフにしておきましょう。

次に、下のほうにある「カラーピッカー」から、緑色を選んで、その色の上で右クリックをします。
そうしたら、「バケツ」([バケツツール])にして、塗りたいところで左クリックします。

[色を塗る]

緑色に塗られます。草原みたいな感じです。
次に、「鉛筆」([鉛筆ツール])にして、上の余白の部分に、山っぽいものを書きます。

[鉛筆で書く]

線は引けましたが、山の線がなんだか いびつ です。
そこで、「選択」([選択ツール])で山の線を選択して、右クリック⇒「パスを最適化(P)」を選びます。
バーを左右に動かすと、山の線のアンカーの数が調節されますので、ちょうどいいなと思う数値に設定して「適用(A)」を押します。
パスの最適化には「弱」「強」の2種類があります。大きく調整したい場合は「強」、細かく調整したい場合は「弱」の数値を調節してください。
両方組み合わせる事も可能です。

[パスの最適化]

アンカーの数が減って、なめらかになりました。

次に、先ほど草原を緑で塗ったように、バケツツールで山の中を薄水色で塗ってみます。
カラーピッカーの水色の上で右クリック、塗りたいところで左クリック。

[山の色塗り]

次に、空の色をグラデーションで塗ってみます。
左側にあるスタイルパレットから、はじめに横長の2番目の長方形を選択した後、
その下のグラデの種類から2番目を選択します。
[スタイル選択画像] ←これとこれ

そして、カラーピッカーから空の濃い青色にしたい色の上で右クリック
薄い青色にしたい色の上で「Shift」キーを押しながら右クリックします。
色を選んだら、「バケツツール」で空の部分で左クリック。

[空の色塗り]

空の部分をグラデーションで塗れました。
しかし、グラデーションのかかる方向が少し変です。

こんなときは、「グラデ」([グラデツール])で、グラデーションを変形させます。
グラデツールにしたら、空の色の部分を選択します。
選択する時は、色の付いている部分ではなく、輪郭線を左クリックします。

[グラデ選択]

上図の線が付いている部分をクリック。

選択すると、中心に十字が出てきます。

[グラデツール十字]

十字の上の先端に緑色の点、その他の3つには白い点がついています。
緑色の点を動かす事によってグラデーションのかかる方向、白い点を動かす事によってグラデーションの幅を制御する事ができます。
今回は、グラデのかかっている方向がおかしいので、緑の点を右に90度回転させます。

[グラデツール十字回転]

矢印の方向にぐるっと90度回転。

[グラデ完成]

グラデーションが自然になりました。

最後に、空に太陽を描きます。
スタイルパレットで、3番目と、グラデの4番目を選びます。
[スタイルパレット画像]

次に、カラーピッカーから、太陽の外枠の線にしたい色(オレンジなど)の上で左クリック
太陽の中心の濃い赤色にしたい色のうえで右クリック
そして太陽の外側の薄い黄色にしたい色の上で「Shift」を押しながら右クリックします。

「○」(円形)([円形ツール])で、空の好きなところに円を描きます。
前に説明したように、矩形ツールや円形ツールなどで描いたパスはバケツツールを使用しなくても色で塗りつぶすことが出来ます。

[太陽]

少し太陽がくっきりしすぎな気もしますが、とりあえず完成です。

最後に、おまけとしてパスの不透明度を変更する方法を紹介します。
カラーインジケータの下にある「不透明度」というボタンを押し込むと、スライダが3つ出てきます。
[カラーインジケータ/カラーピッカー画像]
  ↑このボタン

それぞれ「線」はパスの線の色、「塗潰し」はパスを塗り潰している色、「グラデ」はグラデーションの色の不透明度を設定できます。
「塗潰し」を 255 、「グラデ」を 0 のようにすると透明なグラデーションを作ることができます。

他にも、「☆」(多角形)ツールで五角形や三角形を描いたり、「A」(文字)ツールで文字を入れたり、「ブラシ」ツールで線などを引いたりすることができます。
また、「変形」ツールでアンカーの位置や数を変えることもできます。
いろいろなことができますので試してみてください。

絵の技術的な解説については多くの方が解説サイトを開いていますので参考にしてみてください。
ParaFla!Wiki 役立ちリンク - ParaDraw解説・講座


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