FLVビデオを使ってみる

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ParaFla! や Suzuka に取り込めるビデオファイルの種類には『flv』 [?] があります。
flv は『Flash Video』の略で、Flashなどで主に用いられる動画形式です。
一般に多く用いられている動画形式である『avi』 [?] や『mpeg』 [?] は変換ソフトを用いて flv に変換する必要があります。

使用できる flv のコーデックは、
ParaFla! ではビデオコーデックが「Sorenson H.263」、音声コーデックが「MP3」の flv ファイル、
Suzuka ではビデオコーデックが「Sorenson H.263」又は「On2 VP6 (With Alpha)」、音声コーデックが「MP3」の flv ファイルです。

このページでは、以前ParaFla!のページ - “FLVビデオを手っ取り早く作りたい” で紹介されていた変換ソフト「Riva FLV Encoder」を使って動画ファイルを flv にエンコードして実際に使用するまでの方法を説明します。
プログラムはRiva VX 公式サイトの「Free Riva FLV Encoder 2.0」からダウンロードできます。
インストールの解説はaki's site - Riva FLV Encoder(動画をFLV・画像　変換) インストール ガイドが参考になります。チュートリアルの通りに作業してインストールしてください。
一般的に flv ファイルは通常の動画再生プレイヤーでは再生できませんが、Riva FLV Encoder には「Riva FLV Player」という flv ファイル専用のプレイヤーも付属しているので、このプレイヤーを使えば flv ファイルの再生も可能になります。

Riva FLV Encoder をインストール出来たら、動画の変換の準備をします。
まず、flv に変換したいビデオファイルを用意します。avi ファイルや mpeg ファイルであれば変換可能ですが、それ以外の形式の場合は他のソフトで avi ファイルか mpeg ファイルに変換しておく必要があります。また、コーデックによっても変換できないファイルがあります。Riva FLV Encoder で変換に失敗する場合は、他の動画変換ソフトで Xvid 等でエンコードしてから試してみてください。
Riva FLV Encoderを起動するとメイン画面が表示されます。Windows Vista 以降のOSでメイン画面が表示されない場合、管理者権限で実行してみてください。

はじめに、「Input」の「Input Video」の欄に変換したいビデオのファイル名・パスを入力します。
パスの直接入力は出来ないので、 Browse ボタンを押してファイルを指定します。
次に「Video」タブを選択して「Output Directory」に変換した flv ファイルを出力するフォルダを指定します。同じく Browse ボタンを押して指定します。
「Destination Video file」は空欄のままで構いません。

『FLV Encode』ボタンを押すと変換が始まります。
変換には少し時間がかかります。

ウィンドウ下部の Result に“Encoding successful!”と表示されれば変換完了です。
隣りの Preview ボタンを押すと Riva FLV Player が起動し、ファイルを確認できます。

変換が終わったら、flv ファイルをファイルリスト（Suzukaはシンボルリスト）にドロップします。

上の画像は ParaFla! の場合ですが、プレビューペインに取り込んだ flv の情報が表示されています。
Suzuka の場合も同じようにシンボルプレビューに flv の情報が表示されます。

● ParaFla! で flv ファイルを使用する

flv には「フレームレート」と「総フレーム数」などのパラメータがあります。
気を付けなければならないのは、Flashに設定されているフレームレート（＝FPS）と flv のフレームレートが一致していない場合、flv は強制的にFlashと同じフレームレートで再生され、画像と音楽がズレるなどの現象が起こります。
flv ファイルを使用する際はFlashの FPS と flv のフレームレートが一致するようにしてください。

また、イベントリストで flv イベントのフレームカウントを「総フレーム数」と同じ値に設定します。
この画像の場合は 141 なので、フレームカウントを 141 にします（最新バージョンでは「イベントリストに追加」したときにフレームカウントを自動で設定してくれます）。

flv ファイルの「ファイルのプロパティ」では、「音声を使用するか」、「flv を何フレーム目から再生するか」といった詳細設定が行えます。
「○○フレームから開始する」を設定するときは、指定するフレームはその flv のキーフレームを指定したほうが良いようです。
キーフレームは「<<」「>>」のボタンで検索することができます。

● Suzuka で flv ファイルを使用する

Suzuka の場合は、「フレームレート」についてそれほど考える必要はありません。
flv ファイルの情報の部分に「必要フレーム数」とありますが、これは flv の「総フレーム数」と「フレームレート」を表しています。
また、その後のカッコ内には、「現在の swf のフレームレート」と、「 flv をそのフレームレートで再生した際の総フレーム数」が表示されているので、
その「 flv をそのフレームレートで再生した際の総フレーム数」を flv のアイテムの「フレームカウント」に指定すればOKです。
Suzuka ではFlashの FPS と flv のフレームレートが異なってもうまく調整してくれるので、 FPS とフレームレートをあわせる必要は無いようです。

flv ビデオの音声は、自動的に同期再生（ストリーミング）されるので基本的にズレを心配する必要はありません。
（ただし、一部の使い方ではズレが生じるらしいです。）

「不正なFLVビデオ」と表示されてしまったり、エラーが出てファイルを読み込めない場合、FLVファイルが壊れている可能性があります。
もう一度変換し直してから、試してみてください。

サンプル flv ファイルのダウンロード

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Riva FLV Encoder の詳細設定
Riva FLV Encoder の右側の部分で、生成する flv の詳細設定をすることができます。

「Video」
Movie Size：　flv の画像サイズ設定
Deinterlace：　横縞ノイズ除去のオンオフ
Framerate：　フレームレート
Bitrate：　ビットレート（画質とデータサイズに影響します）
Start Offset 〜 duration：　flv に変換する開始位置の秒数、範囲の秒数
Show Padding / Crop：　Padding…動画の画像のまわりに追加する余白と余白の色、Crop…動画の画像の範囲を指定してその範囲だけ切り出して変換する

「Audio」
Enable Audio：　音声をつけるかどうか
Bitrate：　ビットレート（音質とデータサイズに影響します）
Sampling Rate：　サンプリングレート（値が小さいと高音が出にくくなります）
Channels：　ステレオ／モノラル

一番上にある「Preset」で設定を xml ファイルに保存することができます。

Riva FLV Encoder で動画の画質を落とさずに flv ファイルに変換するには、あらかじめ他のソフトで動画の画像サイズを大きめに拡大しておいて、Riva FLV Encoder の Movie Size に動画の大きさよりも小さい数値を指定して変換する（縮小させる）と良いようです。

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