ParaFla! 高度 5-1 〜サウンドイベントをつけてみる〜
Flashで音楽を再生することができます。
ただし、 ParaFla! で音楽を作成することは出来ないので、
他に音楽を作成できるソフトを使用してサウンドファイルを作成するか、
サウンド素材を提供しているサイトからサウンドファイルを借りるなどの方法で、
サウンドファイルを用意する必要があります。
音楽以外の物にも言えることですが、自分で作成した音楽ではなく他人が作成した音楽を使う場合は、著作権に十分気をつけて下さい。
ParaFla! で使用できる音楽のフォーマット形式は『mp3 [?] 』(MPEG-Audio Layer3)と、『wav [?] 』の2種類です。
wav ファイルは無圧縮のサウンドファイルで、 mp3 ファイルは圧縮してデータの容量を小さくしたものです。
Flashではファイルサイズの関係上 mp3 が使われることが多いようです。
「wav ⇒ mp3」や「mp3 ⇒ wav」の変換をしたい場合は、 mp3 エンコーダー / デコーダー [?] が必要になります。
mp3 エンコーダー / デコーダーは、Vectorなどのサイトでダウンロードできます。
使用できる mp3 ファイルは、以下のようになっています。
【サンプリングレート [?] 】:44KHz 、22KHz 、11KHz (44100Hz 、22050Hz 、11025Hz)のどれか。
【ビットレート [?] の種類】:CBR(固定ビットレート)、VBR(可変ビットレート)のどちらか。
ただし、VBR は正常に再生出来ないものもあるようなので、あまりおすすめしません。
wav ファイルは「リニアPCM」形式のもののみが使用できます。
サウンドファイルが準備出来たら、画像などと同じようにファイルリストにドロップします。
プレビューペインにサウンドを試聴するためのボタンが表示されます。
『>』で再生、『■』で停止します。
(まれにプレビューペインでの試聴ができない場合があるそうです。プレビューペインでの試聴は Windows Media Player などのプログラムに依存しているようなので、 mp3 や wav ファイルを Windows Media Player に関連付けるなどをしてみてください。)
プレビューペインに「不正なサウンドファイル」と表示されたり、サンプリングレートについてのメッセージが出る場合、
サウンドファイルが壊れているか、サンプリングレートやビットレートが使用できない範囲になっています。
サンプリングレートやビットレートを確認、調節して、再変換してみてください。
サウンドファイルが読み込めたら、「イベントに追加」します。種別は『サウンド』です。
イベントリストのサウンドファイルを右クリックして、「イベントのプロパティ」を開きます。
「サウンドイベントの設定」で、「再生」「停止」「ループ再生」「ストリーミング再生」「ストリーミング停止」の中からひとつ選びます。
「再生」を選択すると、サウンドを普通に再生します。
一回再生し終わると止まり、ループ再生はしません。
「停止」は、流れているサウンドを停止させます。
「ループ再生」は、サウンドを何度もループして再生します。
mp3 ファイルだと音楽の始めに戻るときに少し空白が出来てしまい不自然ですが、
wav ファイルの場合はこの空白が出来ず、自然にループさせることができます。
ループ再生させたいサウンドは wav ファイルで用意しておきましょう。
「ストリーミング再生 [?] 」を選択すると、サウンドをストリーミングしながら再生します。
「ストリーミング停止」でストリーミング再生を停止します。
ただし、 wav ファイルは「ストリーミング再生」することは出来ません。
ストリーミングとは、サウンドの再生とFlashの再生を同期させることです。
FPSの説明にもあったように、Flashはパソコンや Flash Player の処理落ちなどによって再生スピードが微妙に変わってしまうので、
FPSを 12 に設定していても、確実に 1 秒で 12 フレーム進んでいるとは限りません。
音楽に合わせて場面を変更したり、歌の歌詞を表示するようなFlashを作った場合、このままでは映像と音楽にズレが生じてしまいます。
そこで、「ストリーミング再生」することによって、サウンドとフレームカウントが同じ様に進行するようになります。
サウンドが 1 秒分進んだときにFlashが 1 秒分進んでいない場合、表示していない部分を飛ばしてサウンドとフレームカウントが噛み合うように内部で調節してくれる訳です。
映像と音楽を同期して表示させたい場合は「ストリーミング再生」で配置しましょう。
スプライト内にもサウンドイベントを配置することができますが、その場合はスプライトの 1 フレーム目にサウンドイベントを入れないようにして下さい。
スプライト内で 1 フレーム目にサウンドイベントを配置したい場合は、1フレーム目に「何もしない:1フレーム」を入れるなどして、2 フレーム目以降にサウンドイベントを配置しましょう。
「音量」の項目では、サウンドの音量を設定することが出来ます。
バーを移動するか、数値を入力してサウンドの音量を設定します。
「左右独立」にチェックを入れると、右と左のスピーカーで、別々にそれぞれの音量を指定することができます。
ただし、ストリーミング再生の場合はこれらの音量設定は出来ません。