Suzuka NOTE
ここは無料のFlash作成ソフト「Suzuka」の解説ページです。
Suzuka の起動からFlashの作成までの基本的な操作などをまとめています。
Suzuka のダウンロードはこちらから → 公式サイト:Suzukaのページ
■ Suzuka について
■ ダウンロードとインストール
■ 起動する
■ Flash生成までの流れ
■ その他
Suzuka [?] は、「Flash」と呼ばれるアニメーションを作成するためのソフトウェアです。
Adobe Flash と同じ「タイムライン」方式でFlashを作成できるほか、FLASH MX 相当の ActionScript を使用できるなど、フリーソフトにもかかわらず多くの機能を備えています。
単なるアニメーションだけでなく、ゲームなどの開発も可能です。
Suzuka の公式での対応OSは Windows 98 / 98SE / Me / 2000 / XP ですが、 Vista や 7 でも使用できるという報告があります。
ただし、 Windows Vista や 7 で使用する場合、いくつか問題が発生する可能性があるそうです。
詳しくはこちらのページに記載されています。⇒Suzuka Wiki - FAQ/7
私が個人的に試した限りでは、 Windows Vista (32bit) 、 Windows 7 (64bit) 、 Windows 8 (32bit) で動作を確認しています(細かい不具合までは未確認)。
Suzuka を使用するには、Visual Basic 6.0のランタイム (VB6ランタイム)、FlashPlayerプラグイン、SonEditXコンポーネントの3つが必要です。 このうち、SonEditXコンポーネント以外は元からパソコンにインストール済みの場合がありますが、念のために最新版に更新するようにしてください。
1. VB6ランタイムは、Vectorのページから「Visual Basic 6.0 〜 ランタイム」という名前の付いたものをダウンロードし、インストールしてください。
種類があって迷う!という場合は、「Visual Basic 6.0 SP6 ランタイムライブラリ 第4版」というものがインストールが簡単でおすすめです。
⇒ランタイムについての解説はこちら。
2. 次に最新の Internet Explorer 用FlashPlayerプラグインをインストールします。
こちらのページで FlashPlayerプラグインのバージョンを確認できます。
バージョンが古い場合やインストールされていない場合は、 Adobe のサイトから最新のFlashPlayerプラグインをインストールしましょう。
Suzuka で必要なものは Internet Explorer 用のFlashPlayerプラグインですので、必ず Internet Explorer 用のFlashPlayerプラグインをインストールしてください。Firefox や Opera、Google Chrome など、他のウェブブラウザを使用している場合は注意です。
3. Suzuka 0.7.0 のバージョンから、上記ランタイムのほかに「SonEditXコンポーネント」というものが必要となりました。
SonEditXコンポーネントは、ダウンロードした後に手動でコンポーネントをレジストリに登録しなければなりませんが、
Suzuka公式サイト - SonEditXコンポーネントについてで配布されている「RegisterSonEditX」というツールを使用すると
SonEditXコンポーネントのレジストリ登録をすべて自動で行ってくれます。登録の解除も行えます。
(ちなみに、 RegisterSonEditX の使用にもVB6ランタイムが必要です。)
RegisterSonEditX に同梱されているSonEditXコンポーネントはバージョンが古いものなので、余裕があれば「SonEditX配布サイト」のリンクから最新バージョンのTSonEditエディタコンポーネント(パスワードがかかっていないActiveXコントロールファイル)をダウンロードしても良いと思います。
また、Suzuka には通常版の他に、SonEditXコンポーネントを必要としない「リッチエディット版」が用意されています。
SonEditXコンポーネントのインストールが出来ない場合は通常版ではなくリッチエディット版をダウンロードしてください。
通常版とリッチエディット版の違いは ActionScript のエディタ部分のみです。通常版のほうが高機能です。
必要なものが揃ったらSuzukaのページに行き、「ダウンロード」から Suzukaのバナー をクリックしてSuzukaをダウンロードします。
ダウンロードした圧縮ファイルをフォルダに展開してインストールは完了です。
Windows XP や Windows Vista 以降ならエクスプローラのメニューから圧縮ファイルを展開することができます。もし展開するソフトがない場合には Lhasa などの解凍ソフトを利用してください。
ちなみに、「SonEditXコンポーネント」は登録するためにレジストリを使用しますが、Suzuka自体はレジストリを使用しません。
よって「SonEditXコンポーネント」を使用しない「リッチエディット版」なら、USBメモリなどに入れて持ち運ぶことも可能です。
「Suzuka」フォルダ内にある、鈴のアイコンの SuzukaXXX.exe (XXXはバージョン番号)がSuzuka本体なのでダブルクリックして起動させます。
メインウィンドウは以下のようになっています。
ウィンドウの位置などは好みで変えられるので、実際のウィンドウの位置がこの画像と全く同じでないこともあります。
それぞれの部分の名称と位置は、Suzukaのヘルプファイル(Suzuka.chm)を参照してください。
ヘルプファイルが表示されない場合の対処法はこちら。
まず、「ファイル(F)」から「プロジェクトのプロパティ(P)」を選び、
Flashの大きさ(サイズ)と、FPSと、SWFバージョンを設定します。
FPSは1秒間に何回Flashの画面を書き換えるかをあらわす数値で、数値が大きいほど動きがなめらかになります。60以上の数値にしてもあまり効果がないので、60以下に設定(12、24、30、60、などがおすすめ)するようにしましょう。
SWFバージョンは、SWF4(携帯電話でも再生できる)、SWF6(フィルタ機能やブレンド機能の設定ができない代わりに設定がシンプル)、SWF8(フィルタ機能やブレンド機能が使用できる)の3種類から選択します。
ID |
種別 |
名称 |
- |
次に、上記のようになっている「シンボルリスト」の灰色の部分にFlashで使用したい画像、音楽、動画などのアイテムをドロップします。
ドロップするとアイテムがリストされるので、ドロップしたファイルを右クリックし「レイヤーに追加」します。
すると、ウィンドウの中央あたりにある「レイヤーリスト」にシンボル(アイテム)が追加されます。
次に、レイヤーリストからアイテムを選択します。
すると、ウィンドウの右下の辺りに、「キーフレーム編集枠」と呼ばれる設定パネルが表示されるので、
「開始フレーム」で、そのアイテムを表示するフレーム数を設定します。
更に、下のほうに「X」「Y」「制御点(X)」「制御点(Y)」「倍率」「角度」など多数の項目があり、
そのアイテムをどのように表示するのかを設定する事ができます。
(制御点とは、「角度」で回転する際に、回転の中心となる座標の事です。)
「フレームカウント」で、その画像を何フレームの間表示するのかを設定できます。
ちなみに、これらの設定は「シンボルリスト」の下にある「編集キャンバス」で、視覚的に設定、確認する事ができます。
次に、「シンボルリスト」の右どなりにある「レイヤーリスト枠」と「タイムライン編集枠」を確認します。
「レイヤーリスト枠」には、先ほどレイヤーに追加したアイテムがあるので、
「タイムライン編集枠」で、そのアイテムと同じ行の部分を見ます。
上部にあるフレームの目盛りでフレームをチェックしながら、
好きなところで右クリック⇒「キーフレーム追加(A)」します。
キーフレームとは、アイテムの表示の変更を定義するフレームのことです。
キーフレームごとに「キーフレーム編集枠」で「X」「Y」などを設定することができ、キーフレームごとにアイテムの表示を変更する事ができます。
つまり、キーフレームが3つあれば、アイテムの表示を3回変えることが出来ます。
例えば、1つ目のキーフレームで X の位置を 30 、2つ目のキーフレームで X の位置を 60 にすると、
2つ目のキーフレームの部分でアイテムの X 表示が 30 から 60 に変化します。
ただし、そのままだと、1つ目のキーフレームで設定したフレームカウントを過ぎるとそのアイテムの表示が消えてしまうので、
1つ目のキーフレームの後、2つ目のキーフレームに到達するまで、1つ目のキーフレームの状態のままアイテムを表示しておきたい場合、
1つ目のキーフレームの「キーフレーム編集枠」で「固定表示」にチェックを入れます。
さらに、1つ目のキーフレームから、2つ目のキーフレームの設定まで、アイテムをなめらかに変化させたい場合は、
1つ目のキーフレームの「キーフレーム編集枠」で「トゥイーン」にチェックを入れます。
同様に、2つ目のキーフレームから、3番目のキーフレームの設定まで、アイテムをなめらかに変化させたい場合は、2つ目のキーフレームでチェックを入れます。
1つ目と2つ目のキーフレームで倍率を変え、トゥイーンした例です。
数字はフレームカウント。
このように、キーフレームを複数追加していくことによって、
1つ目のキーフレームから2つ目のキーフレームへ、
2つ目のキーフレームから3つ目のキーフレームへ…とアイテムを変化させる事ができます。
編集をしたら、メニューの「ウィンドウ(W)」にある「プレビュー(P)」で、作成したFlashのプレビューをすることができます。
また、「ファイル(F)」の「名前をつけて保存(A)」で、Suzukaのプロジェクトファイル(csf ファイル、又は csfz ファイル)を保存する事ができます。
「プロジェクトを開く(O)」で csf ファイル(csfz ファイル)を選ぶことにより、保存したところから再び編集を再開する事ができます。
ちなみに csf ファイルは通常のプロジェクトファイル、 csfz ファイルは圧縮されたプロジェクトファイルです。
最後に、Flashができたら、「ファイル(F)」にある「SWFファイル生成(M)」で、Flashファイルを生成して完成です。
ここで紹介したもの以外にも、Suzukaには多くの機能があるので試してみてください。
Suzukaのヘルプファイル(Suzuka.chm)で基本的な使用方法が説明されています。
Suzuka Wiki SuzukaのWiki。(旧 Suzuka Wiki)
ファイルの関連付け swf、csfなどのファイルの関連付けの方法。
拡張子の表示 拡張子を表示する方法。
資料館 - 解説ページ 項目別の解説ページ。Flash作成ツール「ParaFla!」の場合と並行して解説しています。
ActionScript ActionScriptの解説ページ。
用語辞典 用語辞典。Suzukaの項目
素材ダウンロード 素材のページ。